白い光


「そうだけどなぁ…」


「こらっ!!そこっ!!
グズグズ言わない!」


「けど先生……」


「決まったことは仕方ないだろ。」

担任の高田先生が
なだめるように言った。


「さやかめ…いつか
仕返ししてやる!!」


さやかを見ると
了一にあっかんべーを
していた。

(やべっ、かわいい)


ふと僕はそう思った。

「じゃあ今日は
さっさと帰るように!
はい、じゃあ解散」



「今日はどうする?裕也」

2人が聞いてきた。


「俺、今日はいいわ。
2人で帰って。
バイトの面接あるし」



「そっか、けど了一と2人かぁ…」

「何かご不満?」

「別に~♪♪帰ってあげるよ♪」


さやかが悪戯っぽく笑った。

「お供しますぜ。女王様♪♪」


何なんだ…この2人は。


時々この2人は
付き合ってるんじゃ
ないかと思うときが
あったりする。


本当の所はよく
わからないが
可能性はある。


「じゃあねぇ裕也~」


「また明日なぁ~代表」

「おう。明日」


恋人疑惑がある
2人の背中に
少し寂しさを
覚えながら
バイトの面接に
向かった。


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