大切な気持ち
”死んだ”なんて言いたくない。
威琉は逝ってしまったんだ・・・
ちょうどその時が、ガンを宣告されてから
半年が経った頃だった。
威琉が逝ってしまう前、私は威琉のそばにいなかった。
学校が長引いてしまったから。
学校が終り、病院に向かおうとした時ケータイが鳴った。
「未夏ちゃん!!威琉が・・・威琉がぁ・・!!」
私は急いで病院に行った。
でも・・・遅かった。
私が着いた時には・・・もう・・・。
私が威琉の頬に手を添えると
威琉の目から・・・一筋の涙がこぼれた。