大切な気持ち
それが 拓海 だった。
生涯を共にすると誓い合う人と出会うことを
”運命”
と、言うのなら、私たちの出会いも運命の出会いと
呼ぶべきなのかもしれない。
でも、私が思う運命の出会いは、運命の人は
やっぱり威琉だから・・・
私たちの出会いを運命と呼ぶことはできない。
それはまた別の物語。
ただあなたは私の心の中にスーッと入ってきて
気づけばいつの間にか芽生えていた恋心。
ねぇ、威琉。
「私の幸せが威琉の幸せ」だとしたら、
私は女としての幸せの道を歩んでもいいですか??
でもね、やっぱり威琉なんだよね。
威琉を想う気持ちをどうしても超えることができなかった。