Blue Rose Ship
そんなバカなはずがない!
左隣の人物は全てを記入していた!
それが,全て間違えていたようには思えない。
そして,そいつは不合格…………
なのに,ほとんど記入をしていなかった右の奴が合格……………………
私はしばらくそのことについて考えた。
そして,ある結論にたどり着く。
『100%合格する方法がある』
これしか,方法は考えられない。
右の人がそれを知っていたかはわからないが,間違いない。
私は,残りの時間をその合格する方法を見つけるために費やした。
もしもの話だったが,漢字テストをまともにやっても解けないので,こっちに望みをかけることにした。
『モニターを制した者が合格する』
テツの言葉を思い出した。
絶対にカンニングを誰かがする。というのは言い切れない。つまり,モニターには合格するためのヒントがあったに違いない。
私は,合格した人の共通点を挙げていってみた。
すると意外なものが…それは
サウスポー。左利きだ。よくよく思い出してみると,俺が右隣の人と腕が当たるには,俺が右書きで相手は左書きでなければならない。
モニターで見ていた合格者もたしか全員,左手でペンを持っていた。