Blue Rose Ship
スローモーゲーム



2回戦の日がやってきた。



私は,船内放送で起こされた。




「プレイヤーの皆さん、おはようございます。11時30分より第二回戦を行います。食堂へとお集まり下さい。なお一秒でも遅れた場合,即失格となります。」




私は重たい上半身を起こすとベッド横にあるテーブルの上から携帯電話を取った。



開けて時間を見ると11時と表示されている。



あと30分しかない…




私はベッドから出ると食堂へと向かった。



昨日の朝から何も食べていないため私の空腹はもはや限界に達していた。



食堂に着いた。あと少しでご飯にありつける。




私はおいしそうなバイキング式の料理を目の前にして理性を失い,まるで男のようにご飯にがっついた。




ふと,携帯電話を見た。太平洋の真ん中というだけあって,電波は圏外と表示されている。
ちなみに,本命の用事である時間は11時29分から11時30分に変わろうとしているところだった。




食堂には32人全員が集まっていた。皆,昨日は眠れなかったんだろう,目にクマが出来ていたり顔がやつれている人が大半だ。
そして,私と同じようにご飯を食べていなくて空腹だったらしく,料理にがっついている。
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