Blue Rose Ship


Bグループのテスト,俺は鼻で笑うサングラスマスク男を横目に,しっかりとカンニングがないか監視した。





が,その努力は虚しく散った。




Bグループのテストで10人が合格した。
Aグループのテストでの合格者11人とカンニングはいなかったため,今までで合計21人が合格している。





そして,私が属しているCグループの番が回ってきた。





「ではCグループの人は私についてきてください」




私は手を挙げているCグループ引率係のスタッフに黙ってついていった。




移動中,サングラスマスク男の不敵な笑みが忘れられなかった。





テスト会場のドアをスタッフさんが開けた。


中にはCグループ全員,計100人分の机と椅子,さらに机の上に鉛筆と消しゴムが置かれている。





「それでは皆さん,各自お好きな席にお座り下さい。」




私達は適当に椅子に座った。




スタッフは全員が椅子に座ったことを確認すると問題用紙と解答用紙を配った。





「それでは,テストを始めて下さい。試験時間は30分です。途中で出来た方は前に持ってきて頂けば,その場で合格・不合格を教えます。また,勿論のことですがカンニングなどの不正行為は即敗退とさせて頂きます。」



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