メガネのプリンスさま!
アタックあるのみ!
「はぁ~~!?その藤野陸って奴にひとめぼれ~~!?」
「ちょっ!!声大きいって!!」
慌てて教室を見回しけど、誰もこっちに気がつかなかったようだ。
花梨ちゃんのほうを見ると、すっごくびっくりしていた。まあこの年にもなって初恋もまだだった私が突然ひとめぼれと報告しにきたら、さすがにびっくりするよね。
「藤田陸ってさ・・・このクラスの委員長でしょ?しかも、超真面目で超絶地味なメガネ君」
花梨ちゃんは、ちょっとひどいこと淡々と言う。
てゆうか、私と出会ったときにはメガネなんか掛けてなかったし、あの笑顔を見れば誰だって・・・!!
「そんなことないもん!陸君の笑顔を見れば、花梨ちゃんも惚れちゃうよ!」