君とニャンにゃん☆



うなずかない私を見て

彼は目を見開いた



「……優」

この時の彼の顔は
薄い絶望と私を嘲る笑顔が混ざり

大変悲しく、痛々しかった



「……櫻庭??」

いつもと様子が違うことは容易にわかる




彼は腰を上げた





「――きゃっ」

櫻庭が思いっ切り腕を引いた



バランスを失った身体は
先程まで櫻庭が腰掛けていたベッドに勢いよく倒れ込む



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