君とニャンにゃん☆
「優」
何度も何度も
甘い声が私を呼ぶ
彼の唇はまた首筋へ移動し
ゆっくりと更に下っていく
彼の指が頬をなぞり
髪を掻き上げ
背中にまわる
少しだけの解放感と
彼の声とキスは気分を高揚させた
「……恥ずかしいわ…」
私が顔を背けたのを他所に
彼は上体をお越して真剣に私を見た
「綺麗だよ」
そう言ってまた唇にキスをする
甘くて深い、優しいキス
目を閉じずにはいられなかった
「……っ…」
「………ん…」
そっと唇が離れる
「……優」
櫻庭は一度こちらを見ると
目を伏せた
「……櫻庭??」
―――
「……やっぱり…できない…」
―――
―――