君とニャンにゃん☆
*幸人・side
*幸人・side*
―――
「……やっぱり…できない」
そう言って
俺はベッドから下りた
脱いだシャツを羽織り
背中を向けて座る
「……構わないわ」
優はそうつぶやいた
ベッドが軋む音がする
優もまた服を着始めたのだろう
脱がしたのは俺だった
求めたのも俺だった
だけど
俺は間違っていた
優の白い肌を見た時
胸が痛んだのだ
「……ごめん」
俺に優は勿体ない
そんな葛藤なら過去に乗り越えたけど
だからといって
順番を間違ってはいけなかった