君とニャンにゃん☆
そんなことはどうだっていい
「いっぱいいるって??」
優に“可愛い”と言う男
「沢山いるわ」
「本当かよ」
「私を見た人は絶対ね」
「どうだか」
「貴方だって彼女に言ったわ」
俺は勢いを失った声に顔を上げた
俺はその表情に力が無いのに
いささか焦りを覚えずにはいられない
「美城ーっ」
遠くから優を呼ぶ声
だんだん近付く声
「あ、いた」
その声の主は優を視界に捉えた
「……そういうことかよ」