君とニャンにゃん☆



「……貴方、まだ私を好きなのね」


優は俺に背中を向ける


小さくて
でもどこか心強い








「……お前もまだ俺のこと好きだろ」



別れた彼女

どんな目で見たら良いのか




「……願望ね」

その笑顔は俺を見下している




「好きなんだろ??」


久し振りに触った優の髪は
やはり変わらぬ柔らかさだった





「……どうかしら」


優の涼やかな声

でも以前程は凛としていない




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