君とニャンにゃん☆
「好きだろ、実際」
「嫌いじゃないわ」
櫻庭は不服そうだった
自分が先に言ったくせに
「でも、先生は私を好きかもしれないわ」
初めは冗談だと思った
彼の『好き』は大変フランク
だが
魅力を感じらずにはいられなかった
彼はいつも側にいた
悲しい時も嬉しい時も
いつだって私の話を笑顔で聞いた
あの笑顔に偽りなどない
私には彼にしか
話せないことが確かにある
今日だって側にいたのは先生だった
……櫻庭ではない