君とニャンにゃん☆
*優・side
*優・side*
「櫻庭!」
「……お前…不法侵入」
櫻庭を追いかけて扉を開けた
「一方的に怒られたままなんて耐えられないわ、謝ってくれないかしら」
そう言うと
櫻庭はくだらなさそうに笑って見せる
「馬ー鹿」
櫻庭は不敵な笑みで振り返った
「これ、文化祭の写真ね」
2年生の文化祭の写真が貼ってある
……まだ“将来”が抽象的だった頃
「ネコ耳だったっけ」
「…えぇ」
写真にはネコ耳を着けた自分の姿
なかなか似合っているではないか
多数の人気を獲得したのを思い出す
あの盛り上がりは記憶に新しい