last letter
周りから痛い視線が走っている
『実花かわいそー』
『ちょっと可愛いからって調子んのんなよ』
『あの子じゃん!親友の好きな人とキスした裏切り者』
なんで知ってるの…?
もしかして実花…見てたの?
『うわっ!昨日違う男とキスしたくせに今日も男と手つないでるよ!悪趣味ー』
この言葉を聞いた瞬間裕が手を離した
一気に安心感がなくなった感じがした
「なな。気にすんなよ?」
今にも泣き出しそうなあたしに裕は優しい言葉をかけてくれた