last letter
ななは足が動かなかった

だから俺は手を出してしまったんだ

「え?」


嫌だったかな…?でも放っておけなかった
このまま手を離すことはできなかった



周りから飛び交うななへの批判

ななは今にも泣き出しそうな顔…

そんなななに俺は何もできなかった

悪口言ってる女子を大声で怒鳴りつけることも、

ななを抱きしめることも…


俺はななにとってただの友達にしか過ぎなかったから


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