last letter

裕side





クラス発表時


「あの子めっちゃ可愛くね?」

周りからたくさんのそんな声が聞こえてきた


「おい。みんな噂してるのどの子?」


気になって俺の幼馴染の巧に聞いた


「あの子だよ」

巧が指差した先いた少女

長い落ち着いたブラウンの髪をきれいに巻いて、ナチュラルな化粧。
少し短めのスカート


もろタイプ


「可愛いな…」


ん?

今まで15年間一緒にいて女に興味を持ったことのない巧が女を可愛いって言った?


「お前タイプ?」

「うん…俺こんな感情になったの初めてだ…」



巧からこの言葉を聞いて俺は何となく自分もタイプだってことを言えなかった








「巧同じクラスでよかったなあっ!」

「俺らずーっと一緒だな。友里も一緒だったしな」

「これからもよろしくっ」

「なんだよ!水臭いなあ」



1-C

「裕、巧、こっちこっち!」



いつものテンションで友里がよんでいる


「おはよっ!」


……え?
さっきの子…

「クラス一緒でよかったー!あっ。この子今仲良くなったの!」

「高野ななです。よろしくお願いします」


高野なな…
正直めっちゃ嬉しかった
これからいい思い出が作れたらいいな…



なな?
お前がもし俺との思い出を忘れたとしても
俺は今までのこといい思い出も苦い思い出もずっとずっと忘れないからな…
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