Honey Brown



-准と優里の会話-


(お、立ちあがった)


(そうだね。どうするんだろ)


(…ん?棗の方見てるぞ)


(ほんとだ。あ、筆箱からシャーペン出してる)


(…!?な、投げた!?投げつけた!?)


(わ、わぁああぁあ!新井くんの頭から血がぁあぁああ!)


(震えてる!?震えてるよ棗!)


(きっと大爆発寸前だわ…)


「…おい、理衣奈」


((…理衣奈(ちゃん)と棗(新井くん)怒らせないようにしよう))


((って理衣奈(ちゃん)気付いてないよ!?ちょ、気付いて!))


なんかさっきからボソボソ聞こえる…

後ろに振り返ると、崎本くんと優里がヒソヒソ話をしていた。


っていつの間に席立ったんだ!


崎本くんと優里は、2人一緒に口パクで「後ろ後ろ」と言いながら指を指している。


ん?後ろに何かあるの?

振り返るときにはもう遅し。


黒いオーラをまとった棗くんがいた。



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