Honey Brown
「ま、そのうち好きだって自覚するんじゃない?」
「お、お姉ちゃん!?」
「春ちゃんの言う通り!今は好きじゃないって思ってても、些細なことで好きだって自覚しちゃうんだよ?」
そうかもしれない。
だけど…私が棗くんを好きなんて絶対にありえない!
「とりあえず中入っちゃってよ。ここで話すより中で話した方がいいでしょ?」
「うん、そうする」
あ、そうだ。
メール来てるかな。
パカッと携帯を開く。
案の定メールはきていた。
【おはよ(´ω`)
あんた早起きねー。
今顔洗ってきたとこよ!
あ、そうそう。言い忘れてたんだけど、
今日、Wデートだから♪】
へぇ、Wデー…Wデート!?
だ、誰と!?
これはすぐ様返信だ!
―――~~♪~~♪
返信しようと思ったときに電話がきた。
もー、一体誰よ!
ディスプレイを見ると【優里】と表示されていた。
なんというタイミングのよさ…