Honey Brown
「ちょっと理衣奈!?早く起きなさい!」
「は、はいっ!」
…って、え?
もう終わってる?
「よくもまー、ぐっすり寝れたわね…」
「ごごご、ごめんなさい…」
「何度呼んでも起きないし…おかげであんたのせいで先生に怒られたじゃない!」
どうしてくれんのよ!とガミガミ怒る優里。
ひぇー、怖い怖い…
でも、ありがとう。私を待っててくれたんだよね?
「優里大好きー!」
がばっと優里に抱きつくと、
「ちょっ…どうしてそうなんのっ!離しなさい!」
んもうっ!とそっぽを向き、恥ずかしそうに頬を染めた。
こんな優里、私だけ……
ハッ、そうだ。崎本くんもこの顔をきっと…!
「許せん!!」
「はぁ?何をよ?」
とりあえず、今は優里のことは置いといて…
やっぱり崎本くんは私の敵(ライバル)だーっ!