Honey Brown
夏合宿は色々大変
今日は待ちに待った夏合宿の日。
で、今優里を待っているところ!
今日はお姉ちゃんが学校まで送ってくれるらしい。
意外と優しいんだよねー。
「理衣奈」
「はーい!」
ずっとずっと聞きたかった声のほうへ振り向く。
「きゃあああああ!優里ってば可愛いいいいいいい!」
「ちょ、うるさいわよ!朝早いんだから静かにしなさい!」
優里に注意され、シュンと小さくなる。
あ、そうそう。
普通の夏合宿とかキャンプだったら体操服とか学校指定のジャージとかが多いと思うんだけど、うちの学校は私服でもOKなんだよね。
だからか、優里の私服はいつもより一段と可愛い。
あれかな、崎本くんに可愛いって思われたいのかな。
…それは死んでもイヤだ。
私だけの優里なんだから!
「お、優里ちゃん来たねー。はい、じゃあ乗ってー」
「イエッサー!」
報告し忘れてたんだけど、お姉ちゃん免許取ったんだよね!
うん、なんで今言ったんだって話だよね。