Honey Brown
「自分で…は…ちょっと…」
「へぇ。じゃぁ脱がせてほしいんだ」
「そ、そういうわけでもないけど!」
「じゃぁ何?」
うっ…何って言われても…
恥ずかしいものは恥ずかしいし…
大体棗くんに見せるために買ったわけじゃないし…
「ま、いいけど」
ジーッ。
何のためらいもなくパーカーのチャックを開けていく棗くん。
「ちょ、ちょっと!」
それに気付き、慌てて止めるが全く聞いてない。
「や、だっ…」
体を反らせるが、すでに遅し。
全部チャックを開けられてしまった。
まるで似合ってないとでも言うように、上から下まで舐めまわすように見てくる。
「ご、ごめん…似合ってないよね…」
そんなに見なくても…
似合ってないことくらい自分でもわかる。
開けられたパーカーを掴み、少し出ている部分を隠す。