Honey Brown



「自分で…は…ちょっと…」


「へぇ。じゃぁ脱がせてほしいんだ」


「そ、そういうわけでもないけど!」


「じゃぁ何?」


うっ…何って言われても…

恥ずかしいものは恥ずかしいし…


大体棗くんに見せるために買ったわけじゃないし…


「ま、いいけど」


ジーッ。


何のためらいもなくパーカーのチャックを開けていく棗くん。


「ちょ、ちょっと!」


それに気付き、慌てて止めるが全く聞いてない。


「や、だっ…」


体を反らせるが、すでに遅し。


全部チャックを開けられてしまった。



まるで似合ってないとでも言うように、上から下まで舐めまわすように見てくる。


「ご、ごめん…似合ってないよね…」


そんなに見なくても…

似合ってないことくらい自分でもわかる。



開けられたパーカーを掴み、少し出ている部分を隠す。


< 261 / 313 >

この作品をシェア

pagetop