Honey Brown
「うっひゃー…こんなおっきいカフェ見たことないよー…」
「はいはい静かにね」
席が決まっているらしく、決められている席に座った。
「席って班ごとなんだねー」
「…しおりに書いてある」
「へー、そっかぁ」
やっぱちゃんとしおり見とかなきゃ。
あとで部屋帰ったら見とこーっと。
「あ、准たちだわ」
「ほんとだーってうわー…周りに男の子がいっぱいいる…」
「そりゃね。人気者だし」
人気者を少し強調して言った。
ずっと見ていたから、向こうも気づいたのか、崎本くんが大きく手を振ってきた。