Honey Brown



「はぁ…はぁ…」


大急ぎで走ってきたせいか、息切れがすごい。


ケーキ屋に入ろうとしたら、誰かに腕を掴まれた。


「遅かったわねー、理衣奈ちゃん♪」


「ゆ、ゆ、優里ー!?」


び、びっくりしたぁ……
不審者に腕掴まれたかと思った…


「もうケーキはやめて、前のカフェ行こ?」


「…は……い?」


「ん?」


優里は問題発言をし、ニヤニヤしながら私を見た。


ゆ、優里のバカああぁあああぁあ!!!


「ほら!何してんの!先行くよ?」


「ちょ…待ってー!!」



こうしてまた私は、走らされるのでした。


…うぅっ……



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