Honey Brown
そして数分後。
走ったからか、もうカフェについてしまった。
「で、優里さん?詳しく聞かせてくださいよー」
いつも意地悪されてるから、これはお返しっ!!
そう思うとニヤニヤが止まらなくなってしまった。
なんていうの?立場逆転?形勢逆転?
「…崎本くんのことは、高校入ってからずっと好きだったの…」
「てことは…1年から!?」
驚いて聞くと、恥ずかしそうにコクリと頷いた。
あー、可愛い……
これが”恋する乙女”っていうのかぁ…
でも優里、崎本くんが好きだなんてそんな素振り見せなかったよね?
「だって理衣奈には知られたくなかったんだもん」
私が考えている事が分かったのか、優里がそう言った。