君の想い。私の想い。
落ち着く場所

校門を通ったら普通の中学2年生。と

教室に入ると親友の真菜を発見した。

真菜は学年でも可愛い方で。

おまけに性格もかわいい。

それに比べてアタシは何でも普通。

下じゃないだけいいのかもしれないけど。

「おはよー」

「おw胡桃。おはよー」

明るく挨拶を交わし自席に着いた。

授業道具を机の中に入れ、カバンを後ろのロッカーに入れる。

席に戻ると真菜がよってきた。

「今日席替えだって♪席近くなれるといいね~」

『そういえば先生昨日そんなこと言ってたな・・・』

そんなことを考えながら「うん。そうだね。」と軽く返事をした。

「アタシ隣風見くんがいいなぁ」

風見くん、というのはクラスのモテる男子で、

真菜の好きな人。

みんなから「カッコイイ~」って言われてる。

まぁ確かに悪くない顔。

「でもアタシくじ運悪いんだよなぁ・・・」

そんなことで涙目になってる真菜は本当に可愛くて。

女の私でも時々キュンとする。

「大丈夫だって!じゃあさ!おまじないすれば?」

「え~?効くのかな・・・?」

「やらなきゃわかんないって!!」

そういって私たちはおまじないの話に夢中になった。

私にとって学校は落ち着く場所。

家はお姉ちゃんを怒るお母さんとかお父さんの怒鳴り声が響く。

最近はもうあきれて回数は減ってきたけど。

お姉ちゃんへの期待が全部私にまわってくる。

家は正直いって辛い空間。

だから・・・

この学校での空間も決して壊してはいけない。

目立ちすぎず、目立たなすぎず。

明るく元気に振る舞って。

みんなと仲良くやっていく。

それが私の今の目標。

というか願い。





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