君の想い。私の想い。
席替えが終わったらすぐに1時間目の授業が始まった。
1時間目から数学とか・・・
そんなことを思いながらノートに落書き。
最近、先生のキャラを描くのにはまってる。
「なに?それ?」
風見くんが話しかけてきた。
「落書き」
そっけなく返事をした。
そっけない返事をずっとしてれば風見くんは私に話しかけなくなる。
それが目的。
「へぇ~?これさ・・・先生?」
「うん」
「結構似てるんだけどw」
「ありがと」
思った以上に風見くんは手ごわかった。
次から次へと話をもちかけてくる。
少し顔を上げてあたりを見回してみた。
予想通り、何人かの女子がこっちを向いてなにか話してる。
・・・だから嫌なんだ・・・
私には好きな人がいるのに。
またなんか勘違いされて。
そんなコトを考えてたら、いつの間にか授業が終わってた。