キミに届け





苦しい。


胸が痛い。


上手く息を吸い込むことができない。



あたしはちゃんと言葉を発することができている…?



「以上で宜しいですか?」



「はい」



やっとここから立ち去ることができる。


そう思うと肩の力を抜くことができた。



あたしは怪しまれない程度に早足で立ち去ろうとした。



背を向け歩き出す。



そんな背後から、声。




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