キミに届け



薄く目を閉じて眠っている彼。



春の暖かな風と共に、彼の透き通るような金髪が揺れる。



単純に「何でこんなに綺麗なんだろう」と思った。




彼を見つめるだけで胸がキュンと締め付けられる。



ドキドキと胸が高鳴る。




いつもはこんな間近で見れないからといって、こういうのをチャンスと思ってジロジロ見てしまうあたしは、変態とかストーカーとかの部類に入ってしまうのかもしれないと思うと少し恥ずかしくなるけど、今はそんな思考よりも本能が圧倒的に強かった。



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