キミに届け




何かパーティーでもあるんだろうか?


誰かの誕生日だったんだろうか?



いきなりの質問にあたしは悩む。


けれど悩んでも悩んでも今日が何の日だったか思い出せない。



そんな小さく唸るあたしに、なっちゃんはため息を1つ零して、



「補習の日でーす」



「えっ?! なんで?! 今日だっけ?!」



慌てふためくあたしに、なっちゃんはケラケラ笑いながら話を続ける。



「ゴリちゃんだよ。 あたし言ったじゃーん。 アイツいつ補習にするか分かんないから下の黒板見とけよーって」



「そ、そんなぁ…」



あたしは泣きそうな声でそう呟く。



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