キミに届け




――――…



あたしの手のひらに5000札が1枚。



ぎゅっと握り締めたまま走り続ける。


バイトで貯めた、使い道のないお金。



1つ、見つけた使い道。



あたしはひたすら走る。




誠くんが好き。


好きで好きで、大好きで。



やっぱり諦められなかった。



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