キミに届け




大好き。



けれど、これは言葉にはしなかった。


なんとなくできなかった。



少しずつ薄暗くなる空。


刻々と迫るタイムリミット。



街を歩く。



キラキラと輝く初めての街を、2人で手を繋いで。


周りから見ればカップルに見えるのかな、なんて考えてやめた。


どう見たって、誠くんとあたしは釣り合っていない。



家出してきた気分と笑うと、誠くんは確かにと笑ってくれた。



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