キミに届け




けれど―――…




あたしはゆっくりと立ち上がる。


涙を拭いて前を向く。



そしてゆっくりと歩き出す。



バイバイしなくてはならない。




だから、バイバイ。


誠くんを好きな気持ち、バイバイ。




あたしはここに、終止符を打った。




――――――・・・



冴子のバカやろーっ!!!



冴子が消えた。




< 192 / 211 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop