キミに届け




口にできない言葉をゆっくり飲み込む。




フワっと風が吹き抜ける。


あたしと彼を包むように。




優しく。


そして穏やかに。




次の瞬間、彼の目が薄く開いた。




それだけでドキンっと胸は高鳴って、あたしを不安にさせる。



彼の薄く開いた目から覗く碧眼。




初めてこんなに近くで見たソレは、ビー玉みたいにキラキラしていて綺麗だった。




呼吸が止まる。




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