キミに届け
血の気が引いていくのが分かる。
一瞬にして高かった、さっきまでの気持ちが急降下。
さっきまでのハイテンションが嘘のようにしぼんでいく。
目の前が真っ白になる。
〝君みたいな子が俺に告白?〟
きっとこういうパターンになるに決まってる。
予想なんかじゃなくて、確信。
こういうパターンになると思った途端に恥ずかしくなって、泣きたくなって、逃げ出したい衝動に駆られた。
あたしは誠くんとは違いどこにでもいる普通の女子高生。