キミに届け




もう遅い。


もう…遅い。




〝黒澤誠を本気で好きになったらダメよ?〟



どうしよう…。



あたし…本当に誠くんが好きだ。



抑えきれない。


この想い。



君に…届いてほしい。




「まっ、誠くんっ!」



あたしはやっとのことで誠くんの元へ辿り着いた。


息は既に荒くなっていて、あたしは肩で呼吸を繰り返した。



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