キミに届け




「奈々ちゃん」



ふと呼ばれたあたしの名前。



驚いて、あたしは弾かれたように顔を上げる。



パっと合ったあたしと誠くんの視線。


それだけでドキっと胸が鳴る。



同時に感じる女子たちの視線。



たくさんの数、睨むような瞳で見る女子たちを恐ろしいと思った。


あたしはビックリして肩を寄せる。



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