キミに届け




けれど口には出さなかった。


冴子…怒るもん。



一通り説明されたけどぜんぜん頭に入らなかった。



学習能力の低いあたしにこういう仕事は無理なのかもしれないと思ったけど、逃げることなんてできないから頑張って覚えようと思った。



というか覚えなきゃいけない。


義務のようなものだと思うことにした。



夕方になってくると人が増える。


店内はあっという間にザワザワと騒がしくなった。



サラリーマンとかは少ないけど、学生やお母さんたちがとにかく多い。



ドキンドキン。



< 97 / 211 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop