*coffret a bijoux*(SS集)
不満をあらわに顔をしかめて、
瞬也は自分のデスクに歩み
寄ると、脱いだジャケットを
椅子にかける。
その姿が暑そうだったから、
あたしは麦茶を入れてあげ
ようと備え付けの冷蔵庫の
方へ歩きながら、
「それはわかってるけど。
だって何よ、いきなり――」
『デートに行こう』って。
そりゃ、奈々はもうあたし
達の関係知ってるし、恋人
兼ビジネスパートナーとして、
ごく順調なあたし達だけど。
「なぁにあんた達。
お客様の世話に明け暮れて、
相変わらず独り身のあたしに
対するあてつけ?」
_
瞬也は自分のデスクに歩み
寄ると、脱いだジャケットを
椅子にかける。
その姿が暑そうだったから、
あたしは麦茶を入れてあげ
ようと備え付けの冷蔵庫の
方へ歩きながら、
「それはわかってるけど。
だって何よ、いきなり――」
『デートに行こう』って。
そりゃ、奈々はもうあたし
達の関係知ってるし、恋人
兼ビジネスパートナーとして、
ごく順調なあたし達だけど。
「なぁにあんた達。
お客様の世話に明け暮れて、
相変わらず独り身のあたしに
対するあてつけ?」
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