*coffret a bijoux*(SS集)
『そうだよね、お兄ちゃん?』





そう語りかけるように、
鞠花ちゃんの瞳がボクを
見てほほ笑んでた。




だからボクもニッコリ
笑って、ゆっくりと頷く。




「そう……。

鞠花が自分でそう納得
したのなら、それでいいわ」




村上さんも安心したように
笑って、手を繋いでない
方の手で鞠花ちゃんの頭を
優しく撫でると、



「あなたにも、いつかわかるわ。

ここのお紅茶は、本当に
絶品なのよ」



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