*coffret a bijoux*(SS集)
そっか……。





あたしにとっては新鮮で
感動的でも――恭夜には
別にたいしたことじゃ
ないんだ……。





自分だけがはしゃいでた
ことに気づいて、あたしは
むしょうに寂しくなった。





言葉も思いつかなくて、
唇を噛んで黙って俯く。





すると、恭夜がそんな
あたしの顔を下から覗き込んで、





「おい。勘違いするなよ」




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