$ILVER CATs
「は?今さら?」









バカじゃないの?













「頼むよ」






「頼むって言われても・・・
それこそ本人確認した上で死ぬ程謝り続けてもらわなきゃできないし」







あたしとママがどんな生活してたか、ママがいなくなってからあたしがどうやって生きてたなんてか知らないくせに








「だいたい都合良すぎね。こういう時だけ父親ヅラして・・」








「こういう時だから今までの事、話したいんじゃないかな?」











「・・・本当に生きてんの?」






「生きてる」






「普通はさ、初対面の人間にそんな事言われたら信じられないじゃん?」







「じゃあなんでついてきたの?俺は有り難いけど」









「あたしの家族がキケンなもんと関わりあるんじゃないかって、昔から思ってたから・・・
真相を確かめたかっただけ。

・・・あたしの妄想が、本当にただの妄想だって思いたかったの」














何年か前に考えてた事は現実だった。









・・・想像はできてたからショックは少ない。









でも、なんでこのタイミングなんだろ?





こんなのあたしがもっと大人になってからでよかったじゃん。














「じゃあ、俺の話はだいたい信じてくれてるんだね」







「うん。
あんた、バカで真っすぐで嘘はつけない体質じゃないかって確信してるから」







「それよく言われる」









・・ニコニコしてる







能天気なやつ。













「・・とりあえず帰っていい?」






「ムリ」






「じゃあ電話させて」






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