$ILVER CATs

ネイピア

ファーストフードの店で適当に注文して、待ち合わせ場所が見える外のテーブルに座った。





あたしがちょっと遅いランチを終えても、友達が来る気配はなかった。









・・・・もうこの辺ふらっとして帰ろっかな






そう思った時だった。





「こんにちは」





斜め前には、同世代くらいの男が立っていた。




外人さんにしては流暢に日本語話すなと思った。





「・・Hi(こんにちは)」





久しぶりの日本語だったから、つい反応しちゃった。



でも外人さんだったから、反射的に英語で返事をした。







・・・無視すればよかった。






「あ、大丈夫大丈夫。日本語ペラペラだから」





「Realy?(マジで?)」





正直、ふーん。それで?ってかんじ。






「イェスイェス」







・・・・・外人にしては発音悪いな。



日本育ちなのかな?





とりあえず胡散臭いめんどくさそー視界から消えろー。






「あたし友達待ってるから」





いられても困るし一緒にいたくない。





「まだ来てないんだね」




・・なんかむかつくな。




「まあね」






どうせ京都の○○○とか、日本の○○○○○の書いた富士山の絵とかなんとか言って、なんか買わせる気なんだろうな。





あたしが学生なのわかってるよな?コイツ。



同世代くらいだからって気ぃ許すとか思ってんの?






見た目並に頭悪そー。







「来ないんじゃない?」





「は?」






「1時間くらい前からずっとあれの前にいたでしょ?」





男は、赤と白のストライプ柄の可愛らしい売店を指しながら言った。




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