$ILVER CATs
「ん・・?」
窓から光が射していて眩しい。
・・・もう朝?
あれ?
あたし、なんで後ろにいるの?
・・そういえば
《回想》
「おやすみ」
シュッ
「わっ!?何・・これ・・・」
瞼が重くなっていく
体にも力が入らない
意識はあったけど、体が動かなくなって、目も閉じてしまった。
シートが後ろに倒れていくるのがわかる
誰かがあたしを抱き上げた
・・・ヨウだ。
あたしは何かに寝かされた。
すると毛布がかかってきた
・・・。
そういえばそんなことがあったような・・・
「起きた?」
運転席のシートを倒して寝ていたヨウが目を閉じたままで言った。
・・起きてたんだ。
「・・うん」
あたしがそう答えると、綺麗な二重をした目が開いてこっちを向いた。
「おはよ」
「・・おはよ」
・・・・正直、悪い夢から覚めていていたかった。