$ILVER CATs
・・・・・・・考えすぎ?









でも、ほんとにあたしの家族って複雑だから・・・



変なモンと繋がりあってもおかしくないし・・。













ママが変死した時から、ドラマでよくあるような"ウラの世界"とかに通じてんのかな〜なんて・・・。
何度も縁起の悪いコトも考えたりしたよ。









孤児院に入ってから、あたしは過去を見るのはやめようと思った。




当時は小学5年生だった。








中学に上がって、英語が得意分野になった。



それで、英語に力を入れている高校に進んだ。







大学に行くだけのお金はなかった。

記念受験のつもりだった入試の成績がトップだったから、入学金と4年間の授業料がタダになり、夢にも思っていなかった大学生になれた。








それが今、壊れてしまいそうな気がしてる。





神経質になりすぎてるのかもしれないけれど・・・・。












ふと足が止まった。






振り返ったら










あの男がつけてきていた。













1人になるのを狙ってるんだ。













男は少し微笑んであたしを見た。






人混みなら、目立った行動はできないはず。









じゃあ、人混みな上、あいつにとって不利な場所は・・・・。







「・・よし」








距離が縮みすぎない内にたどりつかなきゃ。






.

< 5 / 24 >

この作品をシェア

pagetop