$ILVER CATs











「・・どういうつもり?」




困った顔をして男が言った。



あたしはちょっといい気になって答えた。






「この方が安全でしょ?」





あたしは立ち止まって男が追いつくのを待っていた。



道路を挟んで、向かいに警察署がある場所でね。








「俺がうかつに行動できないよ。人通りも多いしさ」




「別に良くない?」




「全然良くねぇし!!」





勝手に言ってろばーか←





「まあいいじゃん。ところで、聞いていい?」






「何?」








「なんで誘拐すんの?」







「それは言えない」






「じゃあ、誘拐ってあたしの家族と関係あるの?」





「それも言えない」





・・・・手強いな。



答えてくれる範囲で質問していこ。






「あたし、殺されたりする?」




「それはない」




「マジで?」




「間違いないよ。安心して」






・・安全ならマシか。







「あたし今留学中じゃん?

・・仮に、あたしがさらわれたら・・・ホストファミリーはとうなるの?」




「どう・・ってゆうのは?」




「事件に巻き込まれたりしない?」




「それは大丈夫。君にしか用ないから」




「ならよかった」




って・・・そーんなニコニコされてもなぁ。







「誘拐、されてくれる?」






「無理。無理にきまってんじゃん」





「・・そりゃそうだよな〜」




「あんたが帰るまで、あたしここから動かないから」




あたしは花壇に浅く座った。





「・・・頼むから来てくれないかなぁ?」









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