$ILVER CATs
「頼まれて着いてくほどバカじゃないから」






「仕方ないなぁ。無理矢理連れていくよ」






「ざけんなよ。ってかそれが普通だよね?」






「そうだけど、嫌いなんだよね〜。強制的に連れていったりするのって・・」





「じゃあとっとと帰ったら?お母さんが可愛そうだよ。子供が犯罪者なんて」











「俺、家族いないから」











「え・・」







そんな涼しい顔してよく言えるな・・。





「・・ごめん」






自然とあやまってるあたし。



・・・あやまりたくはないけどさ、やっぱ・・ね。
家庭の事情はね・・・。







「?・・なんであやまんの?」






「え、だって・・・なんか、悪いじゃん」





「そう?まあいいけど」









何、コイツ?



なんとも思ってないの?



キョトンとしすぎ・・。









・・・もしかして作り話?





でも、だとしても悲しそうにはするよね?










「・・・何?」





近い近い近い近い近い。






なんだよ?



いきなり近づいてきやがって。










「横、座るね」



















なんて言ってるヒマはなかった。









隣に座ってきたかと思えば、次の瞬間キスされた。









抵抗はしたけど・・・力強すぎて腕も頭も動かない。








男ってこんなに力強いもんなの?



びくともしない。










やっと離れたかと思うと、額をくっつけてきた。



そして囁かれた。









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