アイ・マイ・上司【完全版】
魅惑の香りを放つ貴方に、もう感情が止められナイ。
「鈴…、もう限界なんだけど?」
「っ・・・」
首を傾けながら、ダメ押しのを甘言を囁かれては。
グッと縮まった距離のせいで、オリエンタルな香りに心は奪われるの。
アノ日から心を蝕んでいた、魅惑の香りが…。
「わ、たし、課長が…、好きです…」
誘導尋問に掛かったのかのように、紡ぎ出していた言葉。
心の揺さぶりとか、そんな生易しい形容詞ではない。
こんな感覚は、もちろん初めてだけど。
コレはあまりに強力すぎて、伝えずにはいられないの。
拳銃でズキュンと、心臓を貫かれた音のようで…――
「ホントに?」
「スキ・・・」
ワザと確かめられていても、その問い掛けには素直に答えたい。
「もう一回言って?」
「課長が…、大好きです…」
特別に優しい顔つきで、ジッと見つめられると止まらないの…。
悩みが吹っ飛ぶくらい、強い気持ちだから…――