アイ・マイ・上司【完全版】


春の穏やかな陽気に色を添えるかの如く、期待を胸に入社したであろうフレッシャーズの面々。



「よ、宜しくお願いいたします…っ!」


威勢の良い挨拶をする者、緊張で声が上擦っている者…、大まかに二つに分かれる第一声。


誰もが強張った顔つきながら、必死に言葉を紡ぐ姿は単調な日々に活力を与えてるパワーがあって。



“昔は俺にも、こんな時があった”


顔に出すわけでもないが、そう微笑ましく眺めていたのだが―――…


< 42 / 65 >

この作品をシェア

pagetop