恋人は主治医
病室を出てお世話になった看護師さんに挨拶して病院の正面に出た
「車まわしてくるからそこにいろよ」
「うん」
優くんの車乗るの初めてだよね
こうゆう時ってどこに座ったらいいのかな
助手席
それとも後部座席
考えてるうちに来てしまった
何処に乗ろうか躊躇っていたら窓をあけて来て
「何してんだよ
彼女なんだから助手席に決まってるだろ
体冷えるから早く乗って」
すぐに助手席に乗り込んだ
なんか…
凄い嬉しいことをサラっと言われたような
それに運転姿見てたら落ち着かない
距離近いし
肩くっつくかくっつかないかの距離
うわー
いつにもなく緊張する
いつも騒がしい私が何も喋らなかったから心配そうに声をかけてきた
「車酔いでもしたか
それとも体調悪い?」
「ううん
そうゆうのじゃないから大丈夫」
「そうか
気分悪かったら我慢しないで言えよ」
「大丈夫だから心配しないで」